“Table Wear” のお勧め♡ ②
2020.06.02皆さま、こんにちは٩( ”ω” )و
いかがお過ごしでしょうか?
今日は、先日に続きまして、Gallery UBEお勧めの “Table Wear”
波佐見焼についてお話させていただきます。
今日は、波佐見焼について少しお勉強を♡
波佐見焼(はさみやき)とは・・・
長崎県 東彼杵郡 波佐見町 付近でつくられている陶磁器。
慶長年間、藩主大村氏が朝鮮から連れ帰った陶工に始まり、丈夫な日用品が多く作られました。
以後、食器生産はどんどん盛んになり、1990年代前半には、
全国の生活雑器のシェアの1/4から1/3を占めるほどまでに・・・・。
波佐見焼は江戸時代から、大衆向けの食器が巨大な連房式登窯で多量に焼かれるようになります。
〇連房式登窯とは・・・ こんな感じ。
上の2枚の写真は、波佐見町の中尾山、「中尾上登窯跡」の様子です。
なんと、現在確認されている登窯は、世界第1位から第3位までが波佐見町にり、
中尾山には、世界最大の「大新登窯跡」と2位の「中尾上登窯跡」があり、
写真の中尾上登窯跡は、1640年代から1929年頃まで使われていたそうで、
全長約160mという巨大な窯です!
1992年から発掘調査が行われ、現在は復元整備が進められており、見学も可能です!!!
中尾山からは波佐見町の街並みなども見え、人気のお出かけスポットになっています♪
では続いて、波佐見焼の歴史について・・・
大村藩主の大村喜前が文禄・慶長の役から帰国するとき、朝鮮陶工の李祐慶が同行し、
彼が慶長3年(1598年)に村内に登り窯を築いたのが始まりとされています。
当初は釉薬を施した陶器を焼いていましたが、良質の陶土を発見したことによって磁器生産が中心とりました。
当初は三股郷の陶石を原料とし、青磁が主力であったのですが、その後、
砥石として広く流通していた天草の石が白磁原料に向いていることが判明し、
大量に天草砥石を購入して町内全土で磁器生産を行うようになりました。
この一方で、隣の有田・三川内との薪炭材をめぐる諍いも激しかったとのこと・・・。
三藩が接する幕の頭(まくのとう)と呼ぶ山では、
互いに領地を侵して薪を盗んでくることも日常的で、
山の中で乱闘・殺し合いも起きる有様だったようです。
結果、三藩の協議によって領地の見直し交渉が何度も実施されることになり、
幕の頭山頂に立つ三角柱の「三領石(さんりょうせき)」左写真は、
薪をめぐる陶工たちの争奪戦の遺物です。
有田と波佐見・・・今に至るまで、たくさんの歴史があったようです・・・。
ここで、陶磁器について少しお話しを٩( ”ω” )و
皆さん、陶器と磁器の違いはご存知でしょうか?
◆陶器
土を使用する量が多く、柔らかな質感で土の温もりが感じられます。
陶器自体の吸水性が高く、使用すればするほど風味の変化が出るのも特徴です。
原料は陶土(とうど) と長石(ちょうせき)、珪石(けいせき)などで、
焼成温度は800度 ~ 1200度です。
吸水性が少しあり、光は透過しないが特徴で土で作られる 「 土もの 」と呼ばれます。
◆磁気
家庭用の食器に使用されるものが多く、陶器より固いです。
電子レンジも使うことができ、軽くて丈夫という利点があります。
原料は陶石(とうせき)と長石(ちょうせき)、珪石(けいせき)などで、
焼成温度は1200度 ~ 1400度です。
吸水性がなく、光を透過させるのが特徴で、石で作られる 「 石もの 」と呼ばれます。
陶器と磁器を見分ける時のポイントは、
色合いや透明度、叩いたときの音、そして重さです。
陶器よりも磁器の方が透明度は高いので、淡い色で透かして光を通さなければ陶器、
白い色で光を通すものは、磁器。叩いたときに金属音のような高い音がするのは磁器、
鈍い音がするのは陶器。厚みがあり、重いのは陶器で、薄くて軽いのは磁器。
ということになりますね~٩( ”ω” )و
これからは少し意識して、焼き物に触れてみてくださいませ。
それでは次回こそは、Gallery UBEで取り扱いをしている、
波佐見焼の窯元さんと商品をご紹介させていただきます。
皆さま、お楽しみに~٩( ”ω” )و